私たちの味づくりと今後について 【ニュースレターアーカイブ】 

2022年11月3日

 

NOGでは毎月ECサイトで商品を購入していただいていた方に向けてニュースレターを発刊しています。その一部をアーカイブとして公開!

NOGの活動やコーヒーに対する思いなどについて毎月異なったテーマで語っていますのでぜひご覧ください!!

今回のNOG COFFEE TIMESでは、これまであまり語られてこなかったNOG COFFEE ROASTERSのコーヒーに対する味づくりや今後の豆ラインナップに注目して、キャプテンの野口とヘッドロースターの藤城がスタッフの加藤の進行のもと対談形式でお伝えしていきます。

 

加藤 まずは知っている方も多いとは思いますが、自己紹介をお願いします。

野口 みんなのアイドル、野口航太です。よろしくお願いします。冗談です。笑

藤城 僕が君のNo. 1。藤城隼です。よろしくお願いします。

加藤 とてもクセのある自己紹介ありがとうございます。笑 まずは、今のNOGの豆ラインナップについてですが、ブレンド2種類とシングルが4種類展開されていますが、このラインナップはどのような意図があるのでしょうか。

野口 これまでは、ブレンド2種が中深煎りから深煎り、シングルが全て浅煎りという縛りがありましたが、これはシングルの農園の特徴を引き出すためにシングルを一旦浅煎りにしてみるというものから始まりました。

藤城 浅煎りの方が特徴がわかりやすいのと、焙煎的には生産者が作ったものを深煎りにしてしまうと、良くも悪くも僕の調理になってしまう感覚があって、こちらの味づくりになってしまうので生産者が作ったものを消費者に伝えるという観点では、浅煎りが適していると思い、そのようにしていました。

野口 でも最近そこが変わってきましたよね。

藤城 そうなんですよ。この半年ほどで考え方が変わってきました。

野口 生産者が作った良いものを、そのまま出すのではなくて、むしろ素材としてちゃんと調理してあげて、響くようにこっちが表現していかないと響くものも響かないんじゃないかなと。

藤城 なんか浅煎りとして出すのはよかったんだけど、それによって飲んでくれるNOGのお客さんが増えにくいと、結果として生産者が作ってくれたものを伝えるという作業としては、失敗しているなと思うので、それをこっちが調理してあげて、より日本のお客さんにハマる味にしてあげて、より多くの人たちに飲んでもらうというのが、僕らのミッションを達成する方法なのではないかと思い、今はいろいろな味づくりをしています。

野口 これからラインナップと幅も増やす予定ですもんね。

加藤 では、よりバリエーション豊富になっていくんですね。

藤城 そうですね。

加藤 それはブレンドとかも増えていくんですか。それともまずはシングルが増えていくイメージですか。

野口 ブレンドはもうなんとなくメリーとデロリアンで完成された感覚があります。これまではコーヒー感が好きな人はブレンド、スペシャルティーの酸味が好きな人はシングルと、二極化されていたものを、もうちょっとどちらのお客さんももう一方を楽しめるようにしていきたいです。

藤城:なので、これまでメリー・デロリアンが美味しかったからシングルのラインナップを見ずにリピートしてくれていた人にも、今後は少しシングルの方にも目を向けてもらいたいです。コーヒーって産地ごとにこんなに違うんだ!っていう面白さを深掘りできるチャンスを作っていければなと。

野口:そうですね。NOGはやっぱり日常に寄り添う系のコーヒーを出しているので、あんまりこう派手なコーヒーを出してきませんでした。そこはブラさずに寄り添いつつ、いろんな人が来て、そこで自分の好きな風味を見つけられる状態を常に維持したいです。去年は夏にコロンビア祭をしてみたり、偏りが結構あったんですけどそこで逃してしまった需要にも寄り添えるラインナップにしていきたいですね。

藤城 派手なコーヒーをやらないって観点だと、抽出直後の高温帯で酸味とかフレーバーがすごく出ててユニークなコーヒーも世界には今いっぱいあると思うんですけど、NOGとしてはそういうものも一部取り入れつつ、基本的にはゆっくり飲んで美味しいみたいなコーヒーを作っていきたいです。高温帯ももちろん美味しいんだけど、中温帯や冷めてからも、飲んでてしんどくないみたいなコーヒーをNOGの焙煎としては作っていきたいと思っています。

野口 なんかやっぱり、藤城くんのコーヒーが一番美味い時って、やっぱりやや冷めた時、中温帯というか低すぎない時くらいが風味とマウスフィールがぱちっとハマってくる感じがありますね。

藤城 それはなんでかというと、単純に自分がコーヒー飲むシーンを想定した時に、ものを考えながらとか、本を読みながらとか、あとは人と話ながらとかっていうシチュエーションを想定しているので、熱い状態のまま飲み切るってそんなにないんですよね。なので結果としてちょっと冷めても美味しく飲めるよねっていうものを作った方が自分としては良いんじゃないかと思っているからです。

本誌では、コーヒー片手にゆったりと読めるスタッフ記事やおすすめレシピなども記載しています。毎月20日に更新してますのでぜひ読んでみてください!

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